学校案内

令和7年度 学校経営計画

令和7年度 学校経営計画(概要版)

令和7年度 学校経営計画

令和7年度 校長あいさつ

校長 白石 亨 

令和7年4月1日付で第20代校長を拝命し着任いたしました 白石  亨(しらいし とおる)(前任校:江戸川区立清新第二中学校) です。よろしくお願いいたします。

小笠原諸島は、東京から南に1000kmの太平洋上に散在する大小32の島々から成り立っています。大陸と一度も陸続きになったことがないため、小笠原独自の進化を遂げた固有動植物が多く生息し、「東洋のガラパゴス」と称されています。そして、この貴重な自然を後世に遺すために平成23年6月「世界自然遺産」となりました。小笠原の歴史は、江戸時代の後期、欧米系の住民が最初に定住し、その後、江戸幕府や明治政府による調査・開拓により、1876年(明治9年)国際的に日本の領土として認められました。大正から昭和初期には、亜熱帯気候を活かした農業、また、漁業を中心に栄え、人口も7000人余を数えるなど小笠原の最盛期を迎えました。 しかし、豊かで平和な島「小笠原」も、太平洋戦争により大きな転機を迎えることになりました。1944年(昭和19年)、戦局の悪化により、全島民が内地へ強制疎開。敗戦後も小笠原は米軍の占領下に置かれることになりました。1968年(昭和43年6月)、小笠原諸島は日本に返還され、島民の帰島がようやくかなうことになり、新しい村づくりが進められ現在に至っています。

現在、母島は、人口約425人(令和7年2月現在)。東京(竹芝)より南に約1000kmの位置にある父島より更に南に50kmほどいった洋上に浮かぶ南北に細長い島です。交通の発達した現在でも、母島に行くには、7日に1便しかないおがさわら丸に乗り、24時間かかり父島へ。そこから、ははじま丸に乗り換え、2時間。合計約26時間の船旅をしなくてはなりません。

母島小学校、母島中学校は、母島に唯一ある学校です。同一校舎内に普通教室・特別教室がある併置校で、職員室も一つです。現在、小中学校の教職員25名の指導の下、その校舎の中で、また、芝生の校庭や体育館等を使って、児童23名、生徒8名、計31名が熱心に学んでいます。(令和7年4月1日現在)

平成28年度より、特別支援学級「にこにこ学級」が開設されました。一人ひとりの教育的ニーズに合わせた教育活動を展開し、「個に応じた支援」を行ってまいりました。そして平成31年度からは「にこにこ学級」は特別支援教室「ヤシの木教室」に移行し、特別な支援・指導を要する児童・生徒の教育の一層の充実に努めております。

本校の特色としては、小笠原の特有な歴史と文化の中で培われてきた「南洋踊り(都の無形文化財)」や戦前から歌い継がれてきた民謡、「小笠原太鼓」、「タコノ葉細工」といった島の文化遺産を継承する教育活動に力を入れています。また、以前より行っていた、小笠原の自然環境を題材とした「環境教育」の取り組み、そして、その成果が認められ、2008年(平成20年10月)から、国連の専門機関「ユネスコスクール」の加盟校となっています。

そして本年度(令和7年度)から本校は校種が「義務教育学校」の枠組・位置付けとなりました。従来より小中の教員が連携・協力して学校を運営してきたところですが、本年度からはそれらのよさを一層推進し、義務教育9か年を見通した物差し・尺度で一貫教育に取り組み、その長所を一層生かしてまいります。引き続き、在校生は勿論、卒業生・保護者・地域の方々から愛され、地域と一体となって児童・生徒を育む学校運営や教育活動に取り組んでまいりますので、皆様のご理解とご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

校舎

母島小中学校の現在の校舎は平成17年に完成したものです。ソーラーパネルが設置され、雨水の再利用も行われています。環境に優しく、人にも優しい校舎を目指して設計されました。現在、様々な場面で利用されている校舎は開かれた学校として地域の方々からも愛されるものとなっています。

校章

  •  ブーゲンビリアの花をデザインし、昭和52年に制定されました。
    ブーゲンビリアのように灼熱の太陽や厳しい環境に耐え抜く、強い身体と純粋な心をもち続けるようにとの願いが込められています。小学校、中学校の子供を中心に、まわりの三角形は「知・徳・体」を表し、外側は「教職員・保護者・地域の協力」を象徴しています。

校歌

小笠原村立母島小中学校校歌

作詞作曲 川幡 潤子

一 空にはばたく 鳥のように

海にきらめく 波のように

自由に 明るく たくましく生きる

赤く燃えてる夕日を

高くそびえる剣先を

心に映し いつの日も

ともに生きゆく 心豊かに

われらの母校 母島小中学校

二 空に輝く 光のように

海にさざめく 波のように

自由に 明るく たくましく生きる

青くのびゆくヤシの木を

はるか広がる海原を

心に映し いつの日も

ともに生きゆく 心豊かに

われらの母校 母島小中学校

沿革

本校の前身は、明治19年(1886年)に開設された「小笠原母島沖村尋常高等小学校」です。戦火が激しくなった昭和19年(1944年)に閉校となりますが、昭和43年(1968年)6月26日、小笠原諸島が日本に返還され、旧島民の帰島に応じて学校の整備計画に着手します。母島小中学校は小笠原諸島返還後、5年目の昭和48年(1973年)に開校準備が始められ、同年9月1日、小学生7名、中学生4名、教員13名で開校式が行われました。

昭和48年 7.1
東京都小笠原村立母島小学校、母島中学校が設置される。
昭和48年 9.1
開校式典を挙行(小学生7名/中学生4名/教員13名)
昭和49年 7.1
開校1周年記念式典を挙行。
昭和51年 6.14
PTA設立。
昭和52年 6.24
プール建築工事完了。
昭和53年 5.28
プール・校庭・体育館落成式典を挙行。
昭和53年 7.18
校旗制定。
昭和53年 11.3
開校5周年記念式典を挙行。
昭和58年 7.1
開校10周年記念式典を挙行。
昭和60年 12.25
校歌制定。
平成5年 7.10
昭和19年度 沖村国民学校高等科卒業式を挙行。
平成5年 11.23
小笠原島発見400年・返還25周年記念式典挙行。
平成5年 12.18
開校20周年記念式典を挙行。
平成6年 2.14
天皇・皇后両陛下の母島行幸啓。
平成10年 6.28
小笠原諸島返還30周年記念式典挙行。
平成17年 7.1
開校30年並びに新校舎落成記念式典を挙行。
平成18年 3
平成16/17年度へき地教育研究指定校紙上発表。
平成20年 7.4
小笠原諸島返還40周年記念式典挙行。
平成20年 10
ユネスコスクール加盟。
平成23年 6.25
小笠原諸島世界自然遺産 登録
平成25年 10.6
開校40周年記念式典を挙行
平成28年 4.1
特別支援学級「にこにこ学級」開設
平成31年 4.1
特別支援教室「ヤシの木教室」開設
令和5年 9.23
開校50周年式典 挙行
令和7年 2.7
小笠原村小中一貫教育研究推進指定校 研究発表
令和7年 4.1
小笠原村立母島小中学校(義務教育学校) 開校
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